代表取締役社長 横山 邦男
株主の皆様には、平素から格別のご支援を賜り厚くお礼申し上げます。2022年4月1日付で、天野 豊美(現:代表取締役会長)の後任として、PCIホールディングスの代表取締役社長に就任いたしました横山 邦男でございます。社長の重責を担い身が引き締まる思いであります。
私は永年、企業経営の要諦は「社会的使命の全う」に尽きると考え、企業経営に携わってまいりました。企業は社会の一部であり、社会に価値を提供することで利益を得るからです。
当社は、2005年の創業以来、「ITを通じて『安心・安全・豊かな社会』に貢献する」を基本方針に、純粋持株会社としてグループ業績の向上、企業規模の拡大を推進しております。
主要事業としましては、自動車(自動走行・自動運転)やIoT/IoE機器の制御などに用いられる組込みソフトウェアの開発、医療機器や複合機に搭載されている組込み
PC・コントローラーの企画・開発・製造・販売・保守事業、金融・一般事業法人向けのソフトウェア開発、半導体の設計・テスト・評価等を行っております。
これら製品群は、私たちの日常生活において直接目にする事や手に触れる事は少ないと存じますが、一方で社会インフラとして決して生活基盤に欠かすことができない、正に「社会的使命の積み重ね」、「時代の要請に応える企業経営」が求められる領域です。
幸いなことに昨今のIT投資は、ブラックスワンの出現も背景に加速する一方です。多様化していた顧客ニーズはさらに複雑化・個別化し、「メタバース」によりグローバルとローカル(もしくはプライベート)の境界がますます近しくなる未来像も見えてまいりました。
このような時代において、当社は、情報を「整理・分析」し論理的経営を展開することを是としながら、情報の洪水に対し五感を研ぎ澄まして「現場・現物・現実主義」に基づいた直感力を活かすことで、マーケットの変化を見つけ、感じ、そして先手を打ち、企業価値の最大化を図る、そうした経営を目指してまいりたいと存じます。
2022年9月期は、当社中期経営計画「PCI-VISION2023」の2期目に当たります。「ハードウェアとソフトウェアの融合による自社製品を提供し、One-Stopソリューションを実現」することを目標に、社会に必要とされ続ける企業群として成長を続けてまいります。
証券コード3918、『サンキュー「愛が」いっぱい!』のPCIホールディングスグループを引き続きご支援賜りますよう、宜しくお願い致します。